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「第九」編から「エピローグ・一期一会」へ

最初は「第九」編最終回からエピローグへのつながりに苦しんでいましたが、何とかつながった・・・というか、つなげた・・・というか(^^;)

「第九」編からエピローグのラストについての自分の考え、感想をまとめてみました。





以下、ネタバレ!













まず、この「秘密」のテーマって何だったのだろう?って考えてみたのですが・・・、
「人は誰しも心に『秘密』を抱えている」
これが「秘密」全編に渡るテーマだったんじゃないでしょうか?

「第九」のMRI捜査で見る「事件に関わる人間の「秘密」」はもちろんですが、主人公の薪さんは人の脳を見て「秘密」を暴く仕事をしておきながら、実は自分自身も決して人に言えない「秘密」を持っている・・・。
それはつまり「こういう立場の人間にだって「秘密」はあるんだよ」「誰だって「秘密」を持っているんだよ」という表現のような気がしていました。

そしてそんな自分に罪悪感を持つ薪さん、自分の脳(「秘密」)が狙われる立場にある薪さんは「秘密を持つ者」の罪悪感と秘密を暴かれることに対する恐怖心を最大限に協調された、いわば「秘密を持つ者」の象徴的存在と言えるんじゃないか・・・と感じていました。

「第九」編はそんな薪さんと青木が様々な事件に関わり、それを通して何かを感じ、影響を受けながら成長していく、または絆を深めていくそんな流れになっていたと思いますが、ラストまでたどり着いた今「第九」編の軸になっていたものは何だったのだろう?と考えたら、それは「薪さんの秘密」だったんじゃないかな・・・?
そう思いました。

薪さんに「仕事上の秘密」「青木への想いの秘密」があることが仄めかされ、次第にそれが明らかにされていき、そして「第九」編ラストでは見事に薪さんの両方の「秘密」がなくなるという形になっている・・・。

薪さんが壮絶な過去の持ち主なので、「薪さんが過去の事件の心の傷を癒せるか」とか「どう償っていくのか」などという問題などが大きいテーマになるかと思っていたのですが、それらは「第九」編最終回においても中途半端になっていますよね・・・。
つまり薪さんの過去の事件に関連したモロモロは薪さんの「秘密」にカタが付いた後、薪さんの成長に伴い解決されるサブ的なテーマで、あくまでも「薪さんが自分の秘密とどう向き合うか?」というのがメインのテーマだったということかな?と思いました。

薪さんと青木の関係も薪さんが自分の秘密にどう決着をつけるかに大きく関わるものの、最終的に2人がどうなるか?というところまではメインでなかったということなのかも・・・。

・・・というか、これを考えていてふと頭に浮かんでしまったのですが、先生が「第九」編に「薪さんの『秘密』が仄めかされる→薪さんの『秘密』の謎が解けていく→薪さんが自らの『秘密』にケリをつける」という筋をつけていて、ラストで「薪さんの「秘密」に関する悩みや葛藤がなくなる」「薪さんが「第九」や青木から離れても生きていけるようになる」ことが「「第九」編の「解決」」「薪さんの成長」と考えていたならば、薪さんは一度青木のことをキレイさっぱりあきらめなければならなかったのです!
なぜなら「第九」編の中で恋愛成就してしまったら、それがまた「秘密」になっちゃうから!

これは勝手な私の想像です・・・。
あんまり当てにしないでくださいね。
頭をグルグルさせながら考えたことで、自信はないです(^^;)

でもラストからエピローグの青木や雪子さんの気持ちの変化についていけなかった私はこう考えたことで色々納得できたんです。

先生は「薪さんが自らの「秘密」にケリをつけたラスト」を描き、ご自分の思う形の話の筋がつけられたので、そのあとのエピローグではキャラを自由に動かすことができた・・・?
そして読者の望む(もしかしたら実はご本人も描きたかった)展開のエピローグを描いてあげることができたということなのかな?と。

そしてエピローグでこういう展開になるのなら、一旦薪さんと青木が離れる必要あったのかしら?というのも頭をかすめたのですが、やっぱりラストは薪さんの成長した姿を表現するという意味で必要だったのか・・・と。

一体何のために出てきたんだ?と割り切れなかった雪子さんのこともとりあえず一回薪さんに恋を諦めさせるために登場したんだと思えば「職務を全うした後結婚したのね!」と思えましたし(^^;)

すみません、変な納得の仕方してて・・・。

「秘密」はキャラクターの心情に分かりやすい説明がなく、読者が自由にそこを自分の考えで埋めて行けるのが面白いところ・・・ではあるのですが、個人的に特に青木の気持ちが分かりづらくラストからエピローグまでに一体どんな心の動きがあったというのか・・・。
想像で埋めることができなくもないのですが、最後くらい分かりやすく自分の薪さんへの気持ちをはっきり語って欲しかったかな~と思います。

薪さんは「秘密」があってナンボみたいな人なので、最後まで自分の口から「青木が好き」と言わせなかったことには清水先生の意志みたいなものを感じていますがね。

ちなみに青木はこの「秘密」の中で「自分すら気付かない心の『秘密』を持つ人」という位置づけなのかも・・・とラストの脳内映像を見たときに思ったのですが・・・。
だから語れないのかしら?

そして「エピローグ・一期一会」。
本編では事件を共に解決することで深まっていった薪さんと青木の関係が、事件無しでも進展していく・・・。
2人がプライベートで近づいていく話、それが「一期一会」だと思っているのですが、今回はラストで一旦消したはずの「秘密」がエピローグで再び生まれるという面白いつながりを持っているなと思いました。
やはり一貫しているのは「秘密」というテーマなのですね。


そんなエピローグの出だしで私は大きくつまづくことになりました。

まずは「秘密がない」と言い切った薪さんにひどくびっくりしたのです。
前に書いたように「秘密を持つ者」の象徴とも言える薪さんが「秘密はない」とは!?
私にとって薪さんは「秘密」があってこその薪さんなのでね(^^;)

ここが私の勘違いの1つで、先生は「END GAME」で薪さんの「仕事上の秘密」を消し、ラストで「薪さんの恋の秘密」を消したのですね?
しかし私はその時そうは思っていなくて、「待っているから」と言ったのは青木への期待をわずかに残しているからだと思っていたのです。

そしてエピローグの「何かを守りたいと思える人は幸せ」というまるで「自分には守るべきものが無い」と言っているような言葉に私の頭はフリーズ・・・。
後半の老婆の「守るべきものがありますか?」という言葉にリンクしているような薪さんも「何故?」と思ってしまって、いまいちセリフが中に入ってこなかったのです。

それが何故かというと、私はラストで薪さんが「結婚しろ」「組織を変えられるだけの役職について・・・」となどと言った時点で「自分には大切なものがある」と気づいた・・・。
青木が自分にとってとても大切だから幸せを願った・・・。
そして「第九」のメンバーのことも守りたいと思っていたからこそ、この言葉が出たと思っていたのですよね。
そして私はこの部分にとても感動した・・・。

だから「あの言葉は青木をなだめるための嘘だったのか?」「心にも無いことを言っていたのか?」と混乱してしまったのですよね(^^;)

ラストで感動した部分をエピローグで奪われた!とまで思いましたよ・・・。

キャスターの女性に暗に「異性関係の秘密は?」と言われている感じもしたので「何かを守りたいと思える人は幸せ」というのを「恋の秘密」と受け取るべきかとも思ったんですが、後ろの方であの老婆を思い出しているということは「恋」と限定しない方が良い気がして、私は広い意味で「守りたい人」と受け取って考えました。

・・・が何となく分かりました。つながりました。
私の勘違いかもしれませんが、ラストの感動を失いたくないのでこういう解釈にしました。

気付いてなかったのですね?薪さんは・・・。
自分がすでに「守りたい」と思うもの、大切に思うものを持っているということに。
または自分で頑なにそう思う気持ちを拒否していたのかもしれません。

薪さんは鈴木さんという大切な存在を自らの手で葬ってしまった・・・。
その絶望は凄まじく、以来「二度と自分に大切な存在なんてできるはずがないし、できてはならない」と思ったのでしょう。
「罰」として自分自身に「孤独」を課し、「好きだ」「大切だ」とか思う気持ち、そして「幸せ」を感じる気持ちもずっと封印、拒否しながら生きてきた。

・・・が、青木と舞ちゃんの写真を見て自然に「守りたい」「愛おしい」と感じている自分に気づく。
そしてすでに自分が大切なもの(青木とか雪子さんとか「第九」のメンバーとか)を持っていたということやっと気づいた。

そして出たあの老婆への答えが「owi」なのですね。

全てを失ったと思っても、生きている限り「大切なもの」「守りたいもの」は生まれてくるよと・・・。
やっと今あの老婆にそう言える気持ちになったんですね。
「2008」では青木への気持ちを密かに抱えつつ、それを拒否している状態だったということなのでしょうね。

薪さんの涙は素直に「守りたい」「愛おしい」と感じることができたこと、そしてそれに対し幸せを感じたことへの感謝の涙のように思えました。
またそう感じてしまった自分、一度気づいてしまった以上これからも幸せを感じてしまうであろう自分を赦してほしい・・・。
そういう気持ちもあるように見えました。

ともかく薪さんはここから自分の「人を思う気持ち」を素直に認めていけるようになるのではないでしょうか?
そしていずれ自分が「人に思われる」ということも受け入れられるようになりそうな・・・そんな予感がしました(^^)


ラストがとても前向きな雰囲気で終わっていたので、ラストでこれに近い状態まで薪さんが復活していると脳内補完していた私は、まっさらな気持ちでこのエピローグを読んだ人の半分も感動できてないと思います(^^;)

エピローグはしばらく封印して数か月してから再び読んでみることにします・・・。


これを書きながら色々気づけたことがあるのですが、最終回はすっきり読めたのにエピローグにはグダグダ文句をつけてしまった・・・。
それが何故かというとさっき上にも書きましたが、最終回は色々な事柄が自分の好きなように前向きな形で脳内補完できる終わり方になっていた。

でもエピローグは「第九」編ラストまでに描ききれなかったもの(「薪さんと青木のその後」「薪さんが「幸せ」を感じる気持ちを取り戻す」など)という一部だけが詳細に描かれたことで「そのほかの「あれは?」「これは?」」と我儘に色々思ってしまったんですね・・・。

「蛇足」でそんな色々描けんわなぁ・・・(^^;)

薪さんの「幸せ」の受け入れ態勢も整ったみたいだし、もう色々深く考えないで「薪さん、良かったね!」でいいんだな・・・。
なんかやっとそう思えました。

あとはこのエピローグで「秘密」=「守りたいもの」みたいに表現されているところが印象的でした。
始めはよく分からなかったのですが、確かに守りたいものがなければ「秘密」は生まれてこないのかもしれないですね。
「自分を守りたい」「誰かを守りたい」そういう気持ちが「嘘」や「秘密」を生む・・・。
また「守りたいもの」と共にあるということが、人に触れられたくない、汚されたくない「記憶」になる。
そんな感じかな?と思いました。

エピローグのラスト、青木からの手紙が届きますが、薪さんはどんな顔で読んだんでしょうね?

前の感想にも書いたのですが、とっても嬉しいと思います。
うれし泣きするかも・・・。

でもエピローグを読んで「薪さんが孤独で無くなった」とお喜びの方が多いと思いますが、私は人様に言われるまで「薪さんが孤独で無くなった」とは気づいてなくて、こんなことを思っていました。
青木の気持ちが自分の気持ちをどんな形で捉えているのかよく分からないから・・・、そしてこれこそ私が「腐」目線で見てなかった証でもあると思いますが、

どんな絶望的な状況で「全てを失った」と思っても「守るべきもの」「大切なもの」「失いたくないもの」が生まれ、「幸せ」も感じるようになる。
一方で「秘密」も生まれ、そのうちにまた「葛藤」も生まれてくるのだろう。

でもそれが「生きている」ということなんだな・・・と。

人それぞれ「秘密」のどこに惹かれたのかは違うと思います。

でもこうやって振り返ってみて、自分は「人は誰しも心に『秘密』を抱えている」という「秘密」の世界感と、「秘密」があるが故に美しく魅惑的だった薪さんに強く惹かれていたんだな・・・と改めて思いました。

ごめんなさい・・・。
私は「薪さんが「孤独」で無くなった」ことよりむしろ「薪さんの心に再び「秘密」が生まれた」ということの方が嬉しいようです。

では長い感想となりましたが、とりあえず書きたいことを書いてすっきりしました。
これで私の感想全て終了です(^^)
こんなグダグダに付き合ってくださった方本当にありがとうございました!



以下、私信です。
7月5日鍵コメ下さった方、記事に時間かかりそうだったのでレスは前の記事のコメント欄に残しておきました。
お気付きでなかったらそちらをご覧ください(^^)








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まとめ【「第九」編から「エピ】

最初は「第九」編最終回からエピローグへのつながりに苦しんでいましたが、何とかつながった・・・という

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7/13 鍵拍手コメントを下さった方へ

かなり苦しんで書きましたが、意味が分かって下さったようで良かったです
(^^)

〉エピローグは薪さんと青木の後日談・・・、

多分そうですよね。
そうやって切り離して考えれば頭が混乱せずに済んだ気もします(^^;)

雪子さんも薪さんの・・・というより、青木の成長に必要だったということですか。
読んで「なるほど」と思いました。

青木の薪さんへの想いははっきり示されていませんが、恋とは気づかず大切に思っている・・・それで多分いいのでしょうね?
揺れ動く青木にはかなり翻弄されました(笑)

「秘密」は難しいですね・・・。ホントに難しかったです(^^;)
こんな面倒くさいグダグダに付き合ってくださってありがとうございました!

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